あなたのスーツのポケットはスマホやタバコ、財布などでパンパンに膨れていませんか?
スーツの着こなしって意外と難しいけど、ネクタイさえしておけば大丈夫!なんて思っていませんか?
ここでは最低限知っておきたい正しいスーツの着こなしをご紹介します。
最低限知っておきたい着こなしルール
冒頭でも話したように、ポケットに何でもかんでも物を入れてしまうのは着こなし的にはもちろんNGです。
スーツはいわゆる正装であり、シルエットや場の雰囲気に合わせてデザインされています。それを意識した上で着用するだけでも大きな効果がありそうですが、具体的に確認してみましょう。
サイズ感
ジャケット
まずはジャケットの肩幅がフィットするスーツを選びましょう。肩幅の補正は難しいので最初に合わせたいポイントです。
ジャケットの胴周りは前ボタンを閉めた状態で握りこぶしが一つ入る程度のゆとりがある方が良いでしょう。
ジャケットの着丈はヒップが3分の2くらい隠れる程度、袖丈は手のくるぶしが隠れる程度でシャツの袖が1cmほど出るようにします。
パンツ
ウエストは必ず店員さんに測ってもらえますので、フィットするよう選んでもらい必要であれば調整もしてもらいましょう。
丈の長さは裸足の状態でかかと部分が床から1.5cmくらい、靴を履いて甲に少し被るくらいの長さが基本です。
裾上げも購入店でしてもらえますので、お任せしましょう。
裾上げやその他の補正は、当日その場で完成することは稀ですから、スーツが必要な日程に合わせてゆとりを持って購入してください。
スーツのデザイン
基本的に好きな柄のスーツを選んで問題ありませんが、TPOをわきまえたデザインが好ましいですね。
結婚式に純白のスーツを着て新郎より目立ってしまったり、面接にギラギラした光沢のあるスーツで悪印象を与えたりしなければ大丈夫です。
ベルトとシューズ
ベルトとシューズは必ず同じ色のものを着用しましょう。
面接用や初めてスーツを買う場合などは、どちらも迷わず黒を選ぶ傾向にありますが、黒以外のシューズを購入する際にはベルトも新調しましょう。ライトブラウンの鮮やかな色のシューズを履いている(オシャレに着こなそうとしてる)のに、ベルトが黒のままの着こなしを見るとなんだか勿体ないなぁと思う気持ちになります。
また、ベルトのバックルは主張が強すぎない方が無難です。チーフやラペルピンでアクセントは付けられますので、バックルは大人しく!!
せっかく色を合わせてコーディネートしたのですから、ベルトの穴も必ず真ん中で締めるように長さを調整して着用しましょう!
意外と知らないスーツのマナー
ボタンの留め方
現在は2つボタンのスーツが主流ですが、3つボタンスーツ、段返り3つボタンスーツもあります。どのスーツにも共通して言えるのは一番下のボタンは留めるなということです。
アンボタンマナーとかアンダーボタンマナーとか言われるものですが、一番下のボタンは閉めるとスーツのシルエットを損なうため必ず開けたままにしておくのです。
つまり、2つボタンスーツは上のボタンだけを留める。3つボタンスーツは上2つのボタンを留めるといった感じです。
段返り3つボタンスーツは一番上のボタンを留めるとスーツの襟の形がおかしくなるので真ん中のボタンだけを留める、ということになります。
スリーピーススーツ(ジャケットの下にジレを着用)の場合は、ジレ(ベスト)のボタンは同様に一番下だけ開けておきますが、ジャケットのボタンは全部開けておくのがマナーです。
※女性のスーツにおいてはボタンの数に関わらず全部のボタンを留めるのがマナーとなっているので注意!
着席時の注意点
スーツ着用時の着席はジャケットのボタンを外して座るのがマナーです。座るときに外し、立ち上がるときに再び留める。これが正式なマナーです。
ただし!!
就職活動の面接時、着席する際にこのマナーを実践するのは危険なので注意が必要です!
あるアンケートによれば、スーツのボタンを留めていない学生に対して面接官の7割が『生意気だ』と感じたと回答したそうです。
面接官がこのマナーを知らない可能性もあるわけで、ボタンを外すことで『生意気』と思われるよりは、ボタンを留めたままで「マナーを知らないのかな」「緊張しているのかな」と思われる方が減点は圧倒的に少ないようです。
フラップ
フラップとはポケットの蓋のことです。このフラップには雨除け・埃除けの役割があります。
ですから屋外ではフラップを出しておき、屋内ではフラップは内側にしまう、これが正しいルールとなっています。
左右バラバラなんて論外ですから気を付けてくださいね!!
まとめ
実際のビジネスの場でもあまり意識されていないようなルールやマナーもありますが、知っていると知らないでは天と地ほどの差がありますので、日頃から気を付けましょう。
正しくカッコよくスーツを着こなして「できる男」を演出しましょう!
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